今日も誰かが壊れていく
斜め前のやつが一人で叫んでいる。
そう、今は仕事中、会社のある一室。
「全部俺か!!」
「これもこれも俺が全部把握しておかないといけないのか!!」
「普通、見とくだろう!あーー腹立つ!!」
机を何かでたたきつけている。
彼は、私より、何歳か下で若くして部長になった。
仕事がどう見ても過多。
叫んでいる仕事、そう誰がどう見ても、お前の仕事。
(それ、おまえが把握して、みんなに伝えなければならないんだよ。普通わ。)
と思うが、誰も言えない。出払って、数名しかいないオフィスの人達が慰めている。
しかし、何年前かの私を見ているようだ。全部の仕事が、彼に向って
押し寄せている。可哀そうに。今のストレスが、1~2年後、胃や腸に向かってくるぞ。俺のように、脳でないことを祈るばかりだ。
日本中で、今日も誰かが、壊れていく。
会社なんて都合で、人事が行われているので、どう考えても、無理だろうと思うような配置をして、一人の人間を廃人にしていく事がある。現場なんて、見てないから、いや見てるだろうが、彼がつぶれたら、新しい誰かが、彼のポジションになるだけだと思っているだろうな。
実際、私のポジションも、そうだったし。
そう、今日はネガティブ。
先週まで、薬に頼らず、絶好調だったのに、ネズミが夜に這いずり回り、
夜中に起きた時に、天井のいた彼と、目が合い、たったそれだけの恐怖で、
また寝られなくなった。
結局、土曜日にそのジェリーは、大騒ぎしながら、家から追い出したのだが、
メンタルはまた崩れていった。もろい、もろ過ぎる。私の脳みそ。
マイスリー5mm、グッドミン5mm投入。それでも、寝られない。
そんなこんなで、時間は過ぎていく。今日は、何とか1日をやりすごす日。
がんばれ、斜め前の部長さんよ。