メンタル壊してからこれからの人生を考えるblog

メンタルがいかれたので、それを克服するため、または、あきらめるためによしなしごとをヅラヅラ書き連ねるブログ

株取引の中毒性 シーズン2

ほとんどすべての貯金を入金し、2000年の後半に取引を始めた。

そう、知っている人は知っている、ITバブルの時代である。

今思えば、笑ってしまえるような、実体のない株でバカみたいに上昇し、

そして、はじけていった年でもあった。

 

何を買っていいのかさっぱりわからなかったので、雑誌に紹介されていた、

シャープと、証券会社を買った。最初はよかったのだが、徐々に下がり始めた。

そして、売り時も、買い時も分からなかった私は、すぐに塩漬けになった。

 

そう、よく考えたら、何も知らなかったのだ。得意の本を読んで研究した。

その中に、「10倍になる株を3回あてるだけで、あなたは1億円」という箇所が

目に留まった。10万→100万が→1000万→1億円!!

確かに、10倍になる株も存在する。しかし、そのほとんどは、IRを膨らますだけ

膨らませた、仕手株だった。その中にも、確かに良質の10倍株は存在する。

例えば私が持っていた中では、そう、あの「yahoo」である。

しかし、正直、10倍になるまで待てるわけもなく、30万円を手にしたら、有頂天で

手放した。

株取引者、最悪のパターン。

プラスになると、焦ってすぐに売り、マイナスになると、悲しくて売れなくなる」

どう考えても、儲けるわけがなかった。

 

しかし、バカだった私は、俺が儲けられないのは、資金が少ないからだ。

と思い込み、親を説得し、金を借りた。

「俺が、爺になって遺産をもらっても仕方がない、今くれ。イヤ貸してくれ、

そしたら倍にして返す」

これは、本気で思っていた。そして、こんなバカ息子にかなりの大金を貸してくれた。

私が家を買う時の資金にと思っていたものらしい。

 

しかし、その後は、ライブドアショックにより、自分の資金分が吹っ飛んだ。

さらに、リーマンショックで、毎日かなりの額が、自分の口座から

無くなっているのを指をくわえてみているだけだった。

しかし、この時は中国株を買っていて、BYDという銘柄が何とか

私を退場から救ってくれた。中国はこの時絶好調だったからだ。

 

毎日、仕事中に隠れて取引を行い、携帯を手放せなくなった。さらに、3.11では、

生中継で夜中、福島の原子力建屋が爆発するのを見て、目の前が真っ暗になった。

それでも、止められなかった。株価は6800円。この時、いろんなものを失った

人は多かったのではないだろうか。

 

そして、さらに中毒になっていった私は、ついに最終到達点日経先物225

手を出した。これは日経平均が100円動いただけで、

10万を手にするものすごいギャンブル性がある。しかも、一気に日経が暴落、

もしくは暴騰すれば、逆にかけていた場合すぐに追証、できなければ強制的に

損切りさせられるので、破産するのは簡単な事だった。

 

これは、1分ごとに状況が変わるので、仕事などできるはずがなかった。

休み時間などは、永遠と携帯を眺めていたような気がする。家に帰ってからも、

掲示板(今思えば笑える)の情報に左右されながら取引を行っていた。

 

しかし、そんな時、転機が訪れた。そう、安倍政権誕生!!である。