その②
早く治したいという一心で、心療内科以外にも、
漢方の医者にも行った。待合室は女性が多かったような気がする。
私の舌をこまめに見て、
手首を人差し指で抑え、点のようなものを書き込んでいった。
「気虚」という謎の言葉を残し、せんじ薬を処方してくれた。
しかし、この薬、毎日ポットで煮出さないといけない。
しかも、煮出しているとき、私の状況が分かっている妻でさえ
「くせーーーーーーーーーーーーーー!!」というくらい、
台所中、異様な匂いがたち込めた。
漢方って、おそらく胃にも負担があるらしく、一層食欲が減退していった。
結果から言うと、この漢方薬、とにかく手間がかかる。煮出すのに
とても制約があり、ポットは何々でなければならないとか、
煮出す時間は、何分強火、何分弱火とか、ものぐさな私には、
少し無理があった。
結局、3~4週間ぐらいで、止めてしまった。お金がかかるほど、
効果があったとは思えなかった。
とにかく、なんとかしたい私は、インターネット、図書館、本屋、
信頼できる人に聞きまくった。